ジオパークとは、科学的に重要で貴重な、または美しい地質遺産を複数含む自然公園のことをいいます。
ジオパーク(大地の公園)という言葉から、ジオパーク=岩や地質のことだと思う人もいるかもしれません。しかし、実際は地域に根付く文化や歴史も、地形や地質に影響を受けています。
漁業や温泉など地域特有の産業も、ジオパークの視点からみれば、その地形と密接に関わっていることが分かります。
そこに生きる動植物や人々の未来も見据えたスケールの大きなプログラムなのです。
また、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は教育、科学、文化の協力と交流を通じて、国際平和と人類の幸福の促進を目的とした国連の専門機関です。
ユネスコ世界ジオパークの目的は、国際的に価値のある地質遺産を保護し、それらがもたらした自然や文化への理解を深め、研究や教育、観光などに活用することにより、自然と人間との共生、そして持続可能な地域を実現することです。
ユネスコ世界ジオパークの一員になるには、ユネスコの基準を満たす地質遺産とその保護や活用の活動実績があることが条件です。またその後も、4年に1度の厳しい再認定審査を受けなければいけません。
山陰海岸ジオパークは地形地質だけでなく、それらの保護保全や活用も世界に認められている地域なんです!