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松葉ガニは山陰地方でのズワイガニの雄の呼名です。同じ日本海側でも水揚げされる場所によって呼名が変わり、福井県では「越前ガニ」、石川県では「加能ガニ」という名で呼ばれます。他にも「浜坂産松葉がに」、「香住港まつばがに」、「津居山かに」、「柴山がに」、「間人（たいざ）ガニ」、「アミノガニ」・・・これ全部、ズワイガニの雄の呼名なのです。

このようにいろいろな名前で呼ばれるようになったのは各漁場で獲れるカニをブランド化しようと、独自のブランド名と色とりどりのタグを付けるようになった背景が大きく関係しており、各地域が切磋琢磨しながら自信をもって漁をしている証といえるのではないでしょうか。

松葉ガニの解禁は毎年11月上旬で3月20日まで水揚げがあります。

ズワイガニの雌は鳥取県では「親ガニ」などと呼ばれています。松葉ガニ同様に、その呼名は水揚げされる場所によって異なりメスガニ、セコガニ、コッペガニ、セイコガニ、香箱ガニ、メガニ・・・なども全てズワイガニの雌の名称です。

親ガニは、７、８㎝になると成熟し産卵をするため脱皮をしなくなるので、これ以上大きくなりません。小さくて食べるところがない！？いえいえ、親ガニの美味しいところは外子と呼ばれる卵と内子と呼ばれる卵巣です。食感と奥深い味わいを楽しめるのは親ガニ、雌のズワイガニだけなのです。

水揚げがあるのは、松葉ガニが解禁になる11月上旬～12月末までのわずかな期間です。

まずは手に持ったとき、ずっしりと重みがあり殻の固いカニは身入りがよいと言われています。また、カニの甲羅に黒い粒が付いているものを見ることがありますが、これは「カニビル」の卵。甲羅に付着しますが、人体に害はなく食べる身にはなんの影響も与えません。そして、この黒い粒がたくさん付いているということは、脱皮をしてから時間が経っているという証で身入りの良さを判断するひとつの材料になります。他にも脱皮をしたばかりのカニは腹が白いため、褐色のものを選ぶ、爪が大きいものを選ぶなどポイントがあります！

11月上旬に漁が解禁される松葉ガニは、鳥取旅行へ行くならぜひとも食べたい必食のグルメです。美味しい食べ方は？と聞かれてもその多様さから、答えは「食べ比べで！」。定番の茹でガニだけでなく、素材の持ち味をダイレクトに味わえる新鮮だからこそできるカニ刺し、焼くことで風味も甘みも増す焼きガニ、出汁にさっとくぐらせて旨味を増大させるカニしゃぶ、カニの美味しいエキスを余すことなく味わうカニすき鍋とカニ雑炊。カニ味噌の甲羅焼きや甲羅酒、親ガニは丼、味噌汁、炊き込みご飯などでも。鳥取市でカニを堪能できる予約必須の人気店をご紹介します。

宿泊をかねてゆったりカニ三昧はいかがですか。鳥取市には賀露港に料理旅館が、また4つの温泉地では温泉旅館があり、どちらもカニを満喫できます。

鳥取市の4つの温泉地（鳥取温泉、吉岡温泉、浜村温泉、鹿野温泉）についてはこちらの特集をご覧ください。↓

鳥取砂丘から近い！鳥取市の4つのおすすめ温泉

インターネットショップ『とっとり市(いち)』で松葉ガニを購入できます。

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