FUN!RUN!TOTTORI!高山都が走る、鳥取。

市街地からほど近い鳥取城跡、全国でも指折りのアクセスの良い山城です。


城跡というと歴史好きの聖地?というイメージがあるかもしれませんが、標高260メートルあまりの久松山~太閤ケ平はラン&ハイクにおすすめ。


今回、モデルの高山都さんが体験しました。


(2023年夏取材)

FUN!RUN!TOTTORI!高山都が走る、鳥取。




市街地からほど近い名所・鳥取城跡

  鳥取空港から15分ほど車を走らせると、鳥取市街地に入る。鳥取駅もほど近い市の中心部から ふと顔をあげた先、大通りの隙間から見える山の頂上に石垣が見える。 「久松山(きゅうしょうざん)」の地形を活用して建てられた鳥取城は、日本城郭の歴史を物語る 「城郭の博物館」と呼ばれ、日本百名城にも選定されている。今はもう城そのものの姿は残って いないが、城跡には立派な石垣が残り、鳥取市民に愛される憩いの場として、また、山頂へ登る 道のりは研鑽の場として日々親しまれている名所だ。

 

 今回の宿は、鳥取駅にほど近い温泉旅館。そこから鳥取城跡の入り口までは車で10分ほど。城 跡の周りをぐるっと囲む堀沿いの道は絶好のランコース。早朝、まだ人のいない内堀の外を走 る。2018年に復元された「擬宝珠橋(ぎぼしばし)」から臨む堀と山々は絶景だ。 

久松公園をラン&ハイク

  さらに内堀を走り、「宝珠橋(ほうじゅばし)」を渡ると、明治洋風建築として有名な重要文化財「仁 風閣(じんぷうかく)」の門が見えてくる。ここからは少し登り道になるため入念にストレッチをし、 石段を軽快に登っていくと、春には桜が満開になる「二ノ丸跡」が広がる。さらに道を進むと、芝 が刈られ、綺麗に手入れされた、広大な「天球丸(てんきゅうまる)跡」へと続く。


 天球丸跡からすぐ下を見ると、丸く組まれた珍しい石垣が。「巻石垣(まきいしがき)」という名の 球体の石垣は、日本でも他に見ることのできない隠れた見どころスポットだ 。 


 まだまだ夏の暑さが残る鳥取での早朝ラン。そして、広場から見渡す鳥取市街地の景色。既に 心地の良い汗を流しながら、自然と深呼吸し、伸びをする


※仁風閣は2023年12月29日(金)より約5年間、文化財保存修理工事のため長期休館  

登山後は、山頂からの朝の景色を堪能

 天球丸跡から二ノ丸跡へ戻ると、小さな鳥居が立っている。「中坂稲荷鳥居」という名の鳥居をく ぐり、ここから登山道が始まる。無事に山頂へと登れますようにとご挨拶。


 石段が徐々に険しくなり、ランから登山の様相へ。二合目、三合目、と書かれた木札をひとつひと つ確認しながら、軽快に登っていく。息が上がり、汗をかき、すれ違う方々と挨拶を交わしなが ら、一歩一歩、踏みしめて登り続ける。 


 登りはじめて30分ほど。ついに頂上へ。 時刻はまだ朝の7時前。朝の光が美しく木立を抜けて降り注いでくる中、登頂。眼下に広がる鳥 取市内。天球丸跡とはまた違う絶景に、思わず「綺麗…」と声が出る 。


 「おはよー!!鳥取!」  


 思い切り叫んで、天守跡で休憩を。 よもぎの香りが漂う山頂で、鳥取の街並みを一望しながら、束の間、ゆったりとした時を過ごす。 

「太閤ヶ平(たいこうがなる)」から「樗谿(おうちだに)公園」へ

 山頂から少し降りると、登山道とは別の方向に木立が連なる道が見えてくる。「太閤ヶ平(たいこ うがなる)」へと続く道だ。鳥取城本丸から東に1.5kmの「本陣山」の山頂に位置する「太閤ヶ平 (たいこうがなる)」は、織田信長の家臣であった羽柴秀吉が鳥取城の兵糧攻めに際して構築し た陣城群の本陣だ。


 山の中、木々に囲まれた道をひたすら歩き続け、更に道を進むと、山のふもとの「樗谿(おうちだ に)公園」へとつながる。大宮池を横目に木立を抜け、石畳を走り抜けて、ゴール。朝6時前から 約2時間強のラン&登山。幾度も通った鳥取の、知らない景色を堪能した朝 。


 

高山都さんに聞く、鳥取のこと。

 ーー鳥取の印象を教えてください。 「4年ほど前に、雑誌のお仕事で初めて鳥取を訪ねました。そこからご縁あって、鳥取に来るのは 今回で4回目!とても自然が豊かで、市街地からほど近いところに自然や文化の跡が残ってい るところはとても好きです。いつも美味しいところに連れて行っていただくのですが、名物のイカや 新鮮な魚介類にはいつも感動します。私は器を集めているのですが、器を好きになったきっかけ が山陰だったので、思い入れがあります。」


  ーー鳥取での印象深い出来事はありますか? 「鳥取での一番のお気に入りスポットである、三徳山に登ったことですね!投入堂までの道のり は過酷だけれど、景色が本当に美しく、登り切った達成感や気持ちよさが忘れられず、今までに 2回チャレンジしました。」


  ーー今回、鳥取城跡を巡ってみた感想を教えてください。 「鳥取城跡のことは知っていましたが来るのは初めてで、走ったり登ったりするのは初体験。もっ と簡単なコースかと思っていたらものすごく登りごたえがあり、早朝からでしたが汗だくで山頂を 目指しました。息を切らしながら登っていくその行程も楽しく、山頂から見る朝一番の鳥取の景色 が本当に綺麗でしたね。 今回は真夏(撮影は8月)だったので、次はもう少し涼しくなった10月や、草木が芽吹き出す春の 季節に来てみたいな、と思います。登山はまだまだ初心者ですが、今回の山はとっても楽しかっ たです。」 


 ーーこれから鳥取城跡へ来る方へのアドバイスをお願いします。 「登山道は少し険しいので、歩きやすい靴、走れる装備でぜひ来ていただきたいです!一合目か ら十合目までの間隔が短いので、つらいな、と諦めず、周りの景色を楽しみながらてっぺんを目 指してみてください!朝の綺麗な澄んだ空気がとても気持ちがよかったので、いろんな季節に、 鳥取の朝の街の風景を楽しんでいたきたいですね。」


Tottori Crew 

Model:高山都 

Photographer:中川司 

Videographer:安井達郎 

Director & Editor:竹山香奈

鳥取城跡・久松公園の情報はこちらにも!