構成文化財-麒麟獅子-
風の季節での無事と感謝を胸に舞われる「麒麟獅子舞」
麒麟獅子舞は霊獣・麒麟をかたどった獅子頭を被り、蚊帳と呼ばれる胴幕に大人二人が入って舞う二人立ちの獅子舞で、多くは一頭で地を這うようにゆっくり頭を回したり、ひねったり、伸び上がるような動作が特徴的。
麒麟獅子舞の頭は面長で、額に角、直立した耳を持ち、ねむり獅子の異名があるようにまなこを閉じており、鼻の穴は天上に大きく開き、どことなくユーモラスな表情となっている。
また、獅子舞には天狗などの獅子のあやし役がつくが、麒麟獅子舞は、赤い面・衣装・髪の「猩々」がつくのが特徴で、長さ1.5mほどの赤い棒を持ち、麒麟獅子を先導したり、緩やかな動きで舞ったりする。