【関西発:1泊2日】城跡や宿場町など歴史をたどる車旅
関西方面から鳥取へ向かう途中にある史跡を巡る歴史ファン必見のドライブコース。各時代の歴史や面影を感じながら進む1泊2日の歴史旅。
- 所要時間
- 1泊2日
- 交通手段
- 車
因幡街道平福宿「川端風景(土蔵群)」
利神城跡
宮本武蔵生誕伝承地「武蔵の里」
因幡街道大原宿「古町町並み保存地区」
智頭宿
古きを温めて新しきを知る レトロ×モダンな宿場町
江戸時代、参勤交代で江戸へと向かう鳥取藩の最初の止宿であり、藩主の宿泊や休憩の場となる御茶屋、奉行所、制札場が置かれていた智頭宿。
宿場町として栄えた往時から現代へと続く歴史の重なりを感じられる智頭往来を歩くと、一般的に酒蔵に提げられる杉玉がそこかしこの民家の軒先に飾られていることに気づくでしょう。こちらは”杉のまち”智頭町ならではの光景で、他の宿場町では見ることができません。
レトロなだけでなく、町屋をリノベーションしたモダンな新店舗も続々オープンする智頭宿の、風情ある景観と新しさが同居する”ハイカラ”な街並みもお楽しみください。
国指定重要文化財 石谷家住宅
広さ3,000坪! 商家のお屋敷と美しい日本庭園
江戸時代から300年以上続く商家である石谷家。林業で財を成した石谷家が、国内の銘木、最高の施工技術で建築した「石谷家住宅」は、重厚な大門、3,000坪という広大な敷地、部屋数が40以上ある邸宅、7棟の蔵、そして美しい日本庭園を有し、江戸~昭和という長い歴史の重なりを表現した貴重な和風建築として国の重要文化財に指定されています。
母屋に沿って立つ3つの蔵はギャラリーとして利用され、季節ごとに石谷家収蔵の名品や地元作家の作品などを入替えての展示が行われます。広い土間や座敷では講演会やコンサートなどが開催されることも。展示・イベント情報は公式WEBサイトや公式SNSなどでご確認ください。
※当施設はバリアフリーではございませんので、建物内で車椅子はご使用になれません。あらかじめご了承ください。
※【秋の特別庭園公開】のイベント期間を除き、お庭に降りる事は一切出来ません。
鹿野城下の町並み
城下町から宿場町へ 江戸時代の町並みが残る町
鹿野の城下町は戦国時代に整備され、江戸時代以降は京都と山口を日本海沿いに結ぶ山陰道の一部、「鹿野往来(しかのおうらい)」の宿場町として発展してきました。当時の建物を利用した古民家カフェやおみやげ店が軒を連ね、400年たった現在でも町中に整備された水路には名水が流れています。夜になると商屋造りの建物が灯篭に照らされ、歴史情緒を感じられる町並みです。
近くにある鹿野城跡公園は、春には約500本の桜が咲き誇り、初夏にはホタルが飛び交う人気スポットとなっております。
散策で疲れたら、鹿野温泉で足湯や日帰り温泉を楽しんでみてはいかがですか。
鹿野城跡
大切に受け継がれる歴史ロマンあふれる街並み
戦国時代の城主亀井家の居城跡。頂上の石と内掘、外堀の石垣に当時の面影が残り、天守跡からは日本海をのぞむことができます。
鹿野は軍事上の拠点であったことからT字路・L字路が多く、城への進入経路も工夫されています。京格子のある町屋が点在し、風情ある城下町として今もなお大切に受け継がれています。
春には約500本のソメイヨシノが見事に咲き誇る桜の名所としても人気のスポット。秋には、南側にある城山(妙見山)の参道辺りで約600本のもみじが紅く鮮やかに色づき、手軽なハイキングコースとして親しまれています。冬の真っ白な銀世界もまた格別に趣があり人々を魅了します。
歴史ファンに人気の「鹿野城 御城印」、「亀井玆矩 武将印」は、近くの鹿野往来交流館 童里夢(どりーむ)で販売されています。
鹿野温泉(宿泊)
鳥取城跡・久松公園
県内有数の桜の名所!鳥取市街地を一望できる城跡公園
◆鳥取城跡
戦国時代に築城され、豊臣秀吉の兵糧攻めの舞台となった鳥取城。現在は建物の大部分が取り壊され、主に石垣や天守台が残されています。
最近では江戸時代の姿を取り戻すために復元計画が策定され、メインエントランスとなる橋と大手門が復元されました。
今後は、山頂の天守を除く麓の建物の復元が計画され、歴史・お城マニア必見のスポットです。
(2024年7月4日撮影)
◆久松公園
鳥取城跡を整備し造園された久松公園には芝生が引き詰められ、春はソメイヨシノを中心に桜が咲き誇る県内有数の桜の名所、秋は紅葉の名所として久松山を背景に美しい風景を観ることができます。また、毎年秋には鳥取三十二万石お城まつりも開催され賑わいます。周辺には、旧鳥取藩主池田仲博侯爵の別邸で、大正天皇の皇太子時代の御宿所として利用された、白亜の洋館「仁風閣」や鳥取県立博物館など、徒歩10分以内に観光スポットが集約されています。鳥取市街地を一望できる絶景スポット二ノ丸までは久松公園から徒歩約10分、山上ノ丸までは約40分です。
※ペット不可。
「仁風閣 長期休館のお知らせ」
仁風閣は2023年12月29日(金)より約5年間、文化財保存修理工事のため長期休館しています。
その間、仁風閣敷地内にある宝隆院庭園と宝扇庵は引き続きご利用いただけます。
~日本100名城スタンプ押印と御城印・武将合戦印の販売をご希望の方は、仁風閣正門敷地内ガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣 展示館」で対応しています~
ただし、毎週月曜日は「鳥取城跡仁風閣 展示館」がお休みのため、御城印をご希望の方は「鳥取市文化財団事務局」でお求めください<0857(23)2410※営業時間 9:00~17:00>。また、日本100名城スタンプは「鳥取県立博物館」<電話:0857(26)8042※月曜休館>・「鳥取市役所」<鳥取市役所代表電話:0857(22)8111>でも押印できます。
詳細は特集「鳥取城跡 「日本(ひのもと)にかくれなき名山」に築かれた城」をご覧ください。
(2024年10月28日更新)
鳥取東照宮(旧樗谿神社)
江戸時代に創建された国の重要文化財
若桜宿
インスタ映え、間違いなし! 城下町、宿場町として栄えた歴史情緒ある街並み
若桜宿はかつて、若桜鬼ヶ城の城下町として整備され、江戸時代以降は鳥取と姫路を結ぶ若桜街道と伊勢道の宿場町、商業都市として発展しました。
しかし明治の大火で若桜宿のほとんどが焼き尽くされてしまい、これにより地域の取り決めで、裏通りは土蔵以外の建物や人家を建てることを禁止、本通りは道の拡幅のために、ひさし(仮屋)を下げることなどが決められました。
その結果、今日のように蔵がまとまって建てられている「蔵通り」や昭和初期までは約800mのひさしが続いていた「仮屋通り」が誕生しました。
各通りの横を流れる若桜町のきれいな清流とあいまって、格好の散歩道となっています。
若桜鬼ヶ城跡
尼子、毛利、織田など有力大名が欲しがった因幡の重要拠点
若桜宿の南側にそびえる鶴尾山(452m)に築かれた若桜鬼ヶ城は播磨・但馬両国に通じる街道の結節点に位置しており、因幡の重要拠点として栄えました。
現在は本丸、二の丸、三の丸などに石垣が残り、古い時期の城跡が新しい城跡とは別に残っていること、「廊下橋虎口」など他の城では見られない貴重な遺稿が残っていることなどから、国史跡に指定されています。
典型的な山城ですが、城跡付近まで林道を車で登ることができます。城跡からは日本の原風景ともいえる山里が一望でき、春には桜、秋には紅葉と歴史好きでなくとも楽しめます。
もちろん麓からも登城可能ですので、健脚な方、山城マニアの方、ぜひ、挑戦してみてください。